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「本建て」により建てられた藍染めの染め液は生きている。

藍は生きている不思議

「本建て」の藍染めのことを勉強しているといろいろと考えさせられることがあります。

例えば藍も生き物ですから、藍を建てた後しっかりと気を配ってあげなければなりません。つまり適正な温度管理などが必要になります。

寒い季節にはしっかりと適正な温度を保ってあげないと、藍染めをすることが難しくなります。つまり染色しなくなります。その場合、電気毛布などで暖めてあげることが必要になります。

「本建て」では藍を建てた後、溶液の中に微生物が潜んでいるのですから醗酵します。しかし何にもしないと一週間ほどで醗酵はとまり染色しなくなります。

藍は生きているからこそエサが必要

だから微生物にあげるエサが必要になります。エサを与えることで醗酵を持続させることができるようになります。ではそのエサとは何か?伝統的な藍染めの「本建て」でいうならば新鮮な麸(ふすま)と貝灰(かいばい)になります。※麸(ふすま)とは小麦の皮のこと

麸(ふすま)

新鮮な麸(ふすま)はミネラル分や繊維質を多く含むため藍が喜ぶ栄養素なのです。ただ、そのまま麸(ふすま)を溶液の中にいれるわけではありません。

麸(ふすま)は、繊維質が多いためじっくりとよく煮て、また雑菌対策をしてあげなければなりません。

「本建て」により建てた藍を長く使うために貝灰をあげる

そして最後に漆喰の材料としても使われる、貝を焼いて粉にした貝灰(かいばい)を溶液に入れてあげます。

貝灰(かいばい)

貝灰(かいばい)を入れることで溶液の中の蒅(すくも)が柔らかくなり、蒅(すくも)に含まれている藍分が適度の染め液に溶けてくれるようになります。

これにより蒅(すくも)寿命が長くなり、長く染色してくれるようになります。