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「藍染め」は、なぜ青く染まるのか?

濃い茶色から青へ

伝統的な「本建て」により建てられた藍染めで使う溶液は茶色をしています。ですから、伝統的な「本建て」により、建てられた藍はその溶液の中に浸し、外に取り出してみるとまずは茶色く染まります。

そしてちょっとだけ時間が経つと、徐々に青く染色されていきます。これは一体どういうことか。

藍は「酸化」することにより青く染まる

極めて化学的な言い方をしますと、これは「酸化」することによります。つまり、藍の溶液の中は強アルカリ性で無酸素状態な訳ですから、溶液につけられたものを外に取り出すと空気中の酸素に触れます。

そして、空気中に存在している酸素と結合することにより藍の独特な色はうまれます。

藍染

一度酸化した藍はどこにも付着しなりますから色移りもしませんし、色落ちもしません。たとえ色移りしたとしても水で洗えば落ちますし、色が落ちたとしてもどこかで必ずとまります。

また、藍染めの溶液は、表面は酸素に触れている状態な訳ですから、表面は青く染まっています。しかし少しだけ、ふわっと表面をすくってあげるとその下の茶色の溶液が見えます。