【藍建て】「醗酵建て」とは
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「醗酵建て」とは
「醗酵建て」という藍建ての方法があります。
伝統的な藍建てである「本建て」に必要なのは「すくも」と「灰汁(あく)」です。
「醗酵建て」の場合、灰汁(あく)の代わりに苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)、ソーダ灰(炭酸ナトリウム)、石灰などを使って強アルカリ性の溶液をつくってふすま、日本酒で醗酵させる方法のことを指します。
苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)などの成分により、動物性タンパク質を損なうため、ウールや絹は染まりにくくなりますが、還元剤を使う化学建てと比べると色落ちや色移りなどはしません。
「本建て」も微生物の醗酵により建てられますから、「本建て」も醗酵建てと呼ばれます。この辺りの説明が非常にややこしく、難しいのですが一般的には「醗酵建て」と言えば、ここで述べた建て方のことを言います。