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【藍建て】「すまし建て」とは

「すまし建て」とは

「すまし建て」という藍建ての方法があります。

「醗酵建て」の解説の際にもいいましたが、伝統的な藍建てである「本建て」に必要なのは「すくも」と「灰汁(あく)」です。

「すまし建て」というのは「すくも」をお湯で洗い不純物を洗い流してから藍の液を「すまして」型染めをする方法を言います。

調べたところによると、不純物が少ないから、醗酵に20日ほどかかるのだそうですが、そもそも藍は不純物がないと醗酵させることが出来ませんので、おそらく還元剤などを使用するのだと思います。

「思います」というのは、これをかいている私自身、そういう方法があるときいただけで、「すまし建て」による藍染をしたことがないですし、見たこともないからです。

私自身の藍の建て方は日本古来から伝わる伝統的なすくもと灰汁(あく)のみで醗酵による「本建て」ですので、この方法ではなかなか建てることが出来ないか、もしくは建たせるために薬剤かブドウ糖など特別な何かを入れるか、さもなくば藍が建たないことは明白です。

そんな建て方を「すまし建て」というようです。

そもそも藍染は醗酵により水に溶けない不溶性の藍を、水に溶ける可溶性にかえて染め液を作る方法を藍を「建てる」といいます。

化学的検知によれば染め液は強アルカリ性で、無酸素状態です。それを強制的につくり出すのが苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)やハイドロサルファイトなどの還元剤を使った「化学建て」による藍の建て方です。

私自身すまし建てをしたことがないので何とも言えませんが、微力な経験と知識と勘では、すまし建てですと何らかの薬品かブドウ糖や石灰を使うかをしないと藍が建たないはずです。